この本を面白いと思えるかは、どういうトリックを使うか知っていて読むか、知らずに読むかだと思います。
Amazonなどのレビューは一瞬も見ないことをおすすめします。
知ってしまうと、序盤で犯人がわかってしまうので
わたしは知らずに読んだので、みごとにトリックに引っかかってしまった・・・。
珍しくないやり方らしいですが、わたしはこの作品が初めてでした。
確かに読んでて混乱したけど、深く考えなかったんだなー。
あのトリックを使う以上、読者に混乱させてしまうようではいけないのだろうけど。
筒井康隆が嫌いな人は、ヴァン・ダインの二十則に抵触するのではとか、後半の説明が鼻につく、とか思うだろうから、ある程度筒井作品を読んでいて、作者のキャラまで受け入れられる人じゃないと、ちょっと読むのキツイかもしれないです。
謎解き部分より、筒井作品として楽しむ小説だと思います。