中年の恋

わたしは若い頃、おじさん・おばさんにかわいがられるタイプで、
愛人にならないかとかのたまうクソジジイたちをスルーしつつ、
それなりに美味しい思いもしてきたと思います。

ロマンスグレーの素敵なおじさま、
大企業にお勤めのウン千万円プレーヤーのおじさん、
仕事ができる会社役員のおじさん、
地位のあるおじさん、
芸術の才能を持つおじさん、
ファッションセンスがあって清潔感があるおじさん、
若い頃は会社じゅうの女性がひと目見ようと押しかけたおじさん、
つまり、女性にウケる要素を持ったおじさんたちも見てきたわけなんだが、
既婚、独身にかかわらず、彼らがただ普通に生活しているだけで、
女性にそうそう言い寄られるか？と言えば否、なんである。

だって、おじさんだから。

例外は、新興宗教ですね。
幸せになることに貪欲なのと、好きだと錯覚する場面が多いので、
皆さん積極的です。

話を戻すと、おじさんってさ、おばさんもなんだけど、
どんなに恵まれた条件を持っていようとも、
おじさんやおばさんであるだけで、もう恋愛からは取り残された存在なの。
日本人には、中年の恋愛は気持ち悪いって感覚あるじゃん、やっぱり。

では、そこのシングルのおじさんたちに聞きたい。
若い頃、モテた？黙ってても女が寄ってきた？？
若い頃でさえモテなかったのに、おじさんになってからモテることは、ないです。
彼女がほしい、結婚したいなら、口説くべきですよ。

じゃあおばさんだって頑張るべき、って思うかもしれないけど、
大きな問題があります。
アラフォー家事手伝いでかわいいタイプと言われます年収600万なんてぞっとします！
なんていうのはほんの一部の突き抜けちゃったどうかしている人だけで、
たいていのババアは、もうおばさんだし、若い子のほうが良いに決まってるし、
何より、子供を産めない（かもしれない）、って、思ってますよ。
あえておばさんである自分を選ぶわけがないと理解してるし、
こどもが欲しい男性や親御さんが孫を待っているかもしれない男性に対して、
アピールできるわけがない。
そもそもおばさんなのに余っている時点で、何らかの問題があるわけで。
普通に攻めてくるババアは、むしろ警戒すべきだ（笑）

おばさんでも良いと思っている人はさ、
あなたでも良いんですよ、あなたにも可能性はありますよ、というのを
伝えてあげないと、おばさんはスタートできないよ。
それを理解しておくと、みんな幸せだと思うよ。

そんなわけで、わたしのことも誰か好きになってください。

おわり。